特別展 京のかたな-匠のわざと雅のこころ

重要文化財 刀 銘 山城国西陣住人埋忠明寿(花押)/慶長三年八月日他江不可渡之 京都国立博物館

京博120年の歴史上初の刀剣特別展!

  • 京都国立博物館では初となる大規模刀剣展覧会。
  • 国宝刀剣19件を出品予定。
  • 平安時代から現代までの山城鍛冶を総括する初のこころみ。
  • 後鳥羽天皇、織田信長、坂本龍馬など歴史上の偉人にゆかりのある刀剣も展示。
  • 戦乱を描く合戦絵巻の名品や、伊藤若冲の伏見人形図なども紹介。
  • 出品作品リスト / PDF / 約572KB / ※一部のみ、9/25更新
  • 刀剣基礎知識/鑑賞ポイントを解説!/PDF/約2.6MB

展示構成


京のかたなの誕生
(平安時代後期)

合戦絵巻や文書などから刀剣作成の背景をたどり、山城鍛冶の祖たる三条派・宗近をはじめ、そこから派生した五条派など、山城鍛冶の源流を紹介します。

太刀 銘 三条(名物三日月宗近)

国宝 太刀 銘 三条(名物三日月宗近)
東京国立博物館 画像提供:東京国立博物館

太刀 銘 三条(名物三日月宗近):拡大図


後鳥羽天皇と御番鍛冶
(鎌倉時代前期)

皇位継承の象徴である三種の神器(鏡、剣、玉)のうち剣を欠いたまま即位した後鳥羽天皇。この章では、失われた宝剣を求めて自ら作刀する天皇という伝説から生み出された「菊御作」を中心に、刀鍛冶の社会的な立ち位置について言及します。

>重文 太刀 菊御作

重文 太刀 菊御作
京都国立博物館

国宝 後鳥羽天皇像

国宝 後鳥羽天皇像
大阪・水無瀬神宮(9/29~10/14展示)


粟田口派と吉光
(鎌倉時代前期~中期)

後鳥羽天皇の御番(ごばん)鍛冶を務めた粟田口派の作品と、豊臣秀吉に天下三作の筆頭と言わしめた粟田口派・吉光の作品を紹介します。

重文 短刀 銘 吉光(名物秋田藤四郎)

重文 短刀 銘 吉光(名物秋田藤四郎)
京都国立博物館(永若子氏寄贈)


京のかたなの隆盛
(鎌倉時代中期~後期)

粟田口派に並ぶ京都の名門鍛冶来派の作品と、この来派から巣立っていった多くの流派の作品を紹介することで、山城鍛冶が地方に与えた影響を考えます。

刀 銘 九州肥後同田貫上野介

刀 銘 九州肥後同田貫上野介
九州国立博物館(王貞治氏寄贈) 落合晴彦氏撮影

国宝 太刀 銘 来国光

国宝 太刀 銘 来国光
九州国立博物館


京のかたなの苦難
(南北朝時代~室町時代中期)

応仁の乱、天文法華の乱といった京都を主戦場とした多くの戦乱の結果、山城鍛冶は衰退しました。戦乱の様子を描いた絵画などを紹介しながら、そのような中で、鍛冶の火を絶やさず、技術と伝統を繋いだ長谷部派や信国派といった苦難の時代の刀工を紹介します。

国宝 刀 金象嵌銘 長谷部国重本阿(花押)

国宝 刀 金象嵌銘 長谷部国重本阿(花押)
黒田筑前守(名物圧切長谷部)
 福岡市博物館 画像提供:九州国立博物館


京のかたなの復興
(室町時代後期~桃山時代)

戦国時代の終焉と、それに伴う上方の発展にともなって、京都の鍛冶も再び活気を取り戻しました。「新刀の祖」とうたわれる埋忠明寿(うめただみょうじゅ)、「日本鍛冶総匠」伊賀守金道(三品派)、堀川国広(堀川派)の作品を通じて豪壮華麗な桃山文化の粋をご堪能ください。

重文 刀 銘 山城国西陣住人埋忠明寿(花押)

重文 刀 銘 山城国西陣住人埋忠明寿(花押)/慶長三年八月日他江不可渡之
京都国立博物館

阿国歌舞伎図屏風

重要文化財 阿国歌舞伎図屏風
京都国立博物館


京のかたなの展開
(桃山時代~江戸時代前期)

一世を風靡した京都の鍛冶のもとで技術を学んだ多くの門人たちは全国へ展開し、各地で新たな新刀文化を生みました。三品派、堀川派の流れをくみ、新刀の完成形である大阪新刀の名品を紹介します。

重文 太刀 銘 粟田口一竿子忠綱 彫同作/宝永六年八月吉日

重文 太刀 銘 粟田口一竿子忠綱 彫同作/宝永六年八月吉日
京都国立博物館


京のかたなと人びと
(江戸時代中期~現代)

京都の人々は刀剣をどのように捉え、受け入れてきたのか。京都の人々の生活と密接な関係にある古社寺に伝来した奉納刀剣や、祇園祭の町衆との関係など、京の人々との関わりを紹介し、現代にいたって京都大学と立命館大学で製作された刀と、そこから巣立った最後の山城鍛冶にして人間国宝・隅谷正峯の作品を紹介します。

重文 太刀 銘 □忠(名物膝丸・薄緑)

重文 太刀 銘 □忠(名物膝丸・薄緑)
京都・大覚寺